またまた少年ジャンプ+で面白い作品が出てきました。

「檻ノ中のソリスト」 森屋シロ
あらすじ
あらゆる犯罪者が集められる監獄。決して脱出できないといわれたその檻は”街”と言われるまで膨れ上がった。そんな厳しい雪の街で生まれ住む幼い姉と弟。その運命は…?希望と戦いの物語が始まる——
少年ジャンプ+|檻ノ中のソリスト
感想
「監獄街」
本作の舞台。
そこには犯罪者が集まっていて、一歩外に出ればすぐに襲われ命の保証はない、脱獄も許されない非常に危険な街です。
そんな監獄街で家に閉じこもり暮らす2人の姉弟「ソリスト」と「ロック」。
外は危険なため生まれてから一度も家から出たことがありません。
しかし、そんな彼らの家の隣の男たちが故郷に帰るために監獄街からの脱獄を企てます。
男たちは隣人であるソリストを飢え死にさせないためにご飯を密かに与えたりしていました。そしてそんなコミュニケーションをとっているうちに密かな愛情が芽生えていきます。
自分たちが脱獄すればソリストたちは外にも出れず飢え死にしてしまう。。
しかし、脱獄しなければ監獄街の外に出て故郷の家族に会うことができない、、
そんな状況で男はソリスト達との脱獄を選択します。
子供を抱えての脱獄は不可能だと仲間も説得するもあまりの意志の強さに受け入れることになります。
そして脱獄当日、計画は順調に進み脱獄は無事成功すると思われました、、しかし、子供を背負いながらの脱獄はやはり難しく、、
脱獄には成功するも、ソリストの弟ロックが崖の下に落ち、監獄街に取り残されてしまいます。
ソリストも懸命に助けようとするも腕を銃で打たれどうすることも出来ませんでした。
男達と脱獄したソリストは弟を助けるために再び監獄街に戻ることを決意します。。
本当に世界観が独特で、作画の勢いも合間って物語にめちゃくちゃ引き込まれます。
そして物語の謎や先が見えない展開も非常に良いですね。
例えば、監獄街とは一体誰がなんの目的で作ったのか、弟ロックは本当に生きているのか、ソリストが覚醒した時の能力は一体何によって身につけた物なのか、、などなど
気になる要素が盛りだくさんです。
決して明るいとは言えない本作ですが、犯罪者だらけの絶望の街で善良な心を持つ人々との出会いを通じて弟と会うという希望を持って歩き出す。
感情を揺さぶられる非常に魅力的な作品です。
これは非常に個人的な意見ですが、お願いだからロックよ生きててくれ、、!!
と言いつつ、僕は1話冒頭に出てきたロックのお腹のアザからロックは必ず生きてると確信しました。
ロックに出会ってアザを確認するソリストの姿が目に浮かびます。
ぜひ、その展開であってほしい。
(このアザという設定はソリスト達のなんらかの謎に繋がってきそうな予感、、)
まだ5話までしか公開されていないですがソリストに対して非常に同情と愛情を感じています。
ソリストとロックだけは絶対幸せになってほしい、、そんなことを思いながらこれからも見守っていきたいと思います。
