【書評・感想】砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 衝撃の1ページ【桜庭一樹】

こんにちはRyosanです。

今回はこちら

 

 

桜庭一樹さんの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の書評でございます。

タイトルが独特ですよね、これだけで惹きつけられてしまいました。

内容は、、、すごく残酷です。

しかし、ただ残酷なだけではもちろんなく、色んなテーマで深く考えさせられる内容になっています。

 

あらすじ

山田なぎさは、片田舎に住む「早く大人になりたい」と願う女子中学生。

ある日、彼女の通う中学に、自分のことを「人魚」と言い張る少女・海野藻屑が、東京から転校してくる。

藻屑に振り回されるなぎさだが、藻屑の秘密に触れていくにつれ親交を深めていく。

しかし、藻屑の父親である海野雅愛の虐待が悪化の一途を辿ると同時に、なぎさと藻屑に別れの時が迫っていた。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない | Wikipedia

 

絶望に向かう物語

 

衝撃の1ページ目。

物語は、表紙をめくったその瞬間から絶望の結末に向かって進んでいきます。

 

登場人物は主に5人

山田なぎさ 主人公の女子中学生

海野藻屑 もうひとりの主人公 山田なぎさの中学校の同じクラスに転校してくる

花名島正太 山田なぎさのクラスメイト

山田友彦 山田なぎさの兄

海野雅愛 海野藻屑の父

 

彼らの日常が描かれる本作。なんのこともない日常に感じられる描写が多いです。

ただ、1ページ目の衝撃が頭から離れずに物語を読み進めることになります。

信じたくない、あまりに残酷な結末をあえて読者の脳裏に絡みつかせながら進んでいく物語は、本当にすごく独特の空気感で、思わず手を止めたくなる、でも、読みたい気持ちを抑えられない、そんな作品になっています。

 

多様なテーマ

 

この作品はただの残酷な物語ではありません。

思春期・友情・障害・虐待・自由・幸せ など

みなさんも間違いなく一度は経験、もしくは考えたことのあるテーマを描いていて、読者に訴えかけていると、感じました。

様々な登場人物の心理描写を通して、思春期・友情・障害が生む葛藤、すれ違い

子が親を選べない残酷さ本当に手にしたい自由や幸せ

そういったものを読者が作中の登場人物から感じ取って、自分の中に解釈して落とし込む、というのがこの作品の読み方だと思っています。

 

 

今回は以上です、ネタバレは極力したくないので短かめにかつ抽象的にまとめました。

なぜなら、ネタバレをするにはあまりにも人によって捉え方が変わる作品だと思ったからです。

できるだけ余計な先入観なしに本書を読んでいただきたいと思った次第です。

桜庭一樹さんが文芸界に注目されるきっかけにもなった本作

砂糖菓子の弾丸とは一体何なのか?撃ちぬけないとは?

ぜひ本書を読み自分の頭で考え、感じてみてください