【書評】「残像に口紅を」衝撃のラスト!凄まじいドライブ感と多彩な表現!!【あらすじ・感想】

こんにちはRyosanです。

さて今回は筒井康隆による

「残像に口紅を」

こちらの作品についてまとめていきます。

アメトークの読書芸人でカズレーザーが紹介していて知ったんですが、

とても面白かった。

 

さて、それではあらすじから順に見ていきましょう。

 

残像に口紅を

あらすじ

「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

amazon | 残像に口紅を

 

  目次

 

 

 

多彩な表現

 

物語の設定として

章が進むごとに世界から50音が1つずつなくなっていくんですね。

例えば「あ」が消えたら、

「あなた」「愛してる」「ありがとう」

などの言葉が消えてしまうということになります。

「ありがとう」が消えたとき、どうやって人に感謝を伝えたらいいのか?

そんなこと考えたことすら無いと思います。

 

そんな世界観にぐんぐん引き込まれていきます。

 

途中官能的なシーンが長めにあるんですが、ここでも文字がどんどん減っていきます。

しかし情景は変化せず、非常に繊細に場面を描いています。

とにかく表現の多彩さが半端ないです。

本当に日本語は奥が深いなと思いますし、筒井さんの語彙力・表現に驚かされます。

 

ラストのドライブ感

 

カズレーザーさんも言ってましたが、最後のドライブ感がすごい

ラストに近くにつれて文字は10文字、9文字、8文字と

どんどん加速的に減っていきます

しかし、そんな中でも、自分の存在・状況を巧みに表現する主人公。

本当に読んでて鳥肌がたちました。

そして、この世界の結末となるラストの一行、、

ぜひ、読んでいただきたいです。

 

そしてなんとこんな驚きの情報も

後半からのページが袋とじになっており、「ここまで読んで面白くなかったという方はこの本を送り返してください。代金を返します」と但し書きがついていた。

Wikipedia | 残像に口紅を

すごくないですか?

「面白くなかったら返金してください」

筒井康隆にこの作品に対しての相当な自信があったからこそできたことだと思います。

実際気になりすぎて返金なんて選択肢はないです。

実際袋とじ以降のドライブ感は凄まじい。

 

現在は袋とじはないんですが、いつか実物を見てみたいです。

 

こんな昔の作品で、こんなに新しい世界を作り出していたとは、、

筒井康隆さん、凄すぎです。

 

 

プロの声優が朗読してくれるサービス「Amazon Audible」

「残像に口紅を」ぜひ音声でも楽しんでみてください

Audibleに無料登録